鶏卵・豚肉相場情勢
2026年5月の豚肉相場動向と6月の情勢予測
2026-06-11
【振り返り】
5月の豚肉相場(東京市場・省令上物価格)は、例年のこの時期としては底堅く、やや高値圏での推移となりました。
要因1:出荷頭数の減少(一時的なタイト感)
要因1:出荷頭数の減少(一時的なタイト感)
農林水産省の肉豚生産出荷予測において、5月のと畜頭数は1,172千頭(前年比90%)と、前年を大きく下回る予測となっていました。産地での一時的な出荷の谷間に当たったことから、市場への入荷が薄く、価格が下がりにくい構造が続きました。
要因2:消費者の強い「豚肉・鶏肉シフト」
物価高による家計への圧迫が長期化する中、相対的に価格の高い牛肉を敬遠し、日常使いしやすい豚肉や鶏肉へ需要が流れる「節約志向」の動きが、5月中も引き続き顕著に見られました。ゴールデンウィーク後の荷動きの落ち込みも最小限に留まり、相場を下支えしました。
【予測】2026年6月の情勢見通し
6月の豚肉相場は、「前半の需給緩和」から「後半に向けた保合・強含み」へと展開する二段階の動きが予想されます。
1. 供給面:上旬は回復も、中下旬の「猛暑による生育遅延」に要警戒
6月の肉豚出荷予測頭数は1,318千頭(前年比107%)と、5月に比べて市場への供給量は潤沢になる見込みです。そのため、6月上旬に関しては一時的に需給が緩み、相場が落ち着きを見せる可能性があります。
一方で、今夏はスーパーエルニーニョ現象の影響等により、6月中旬から前倒しで厳しい暑さが始まると予報されています。豚は暑さに非常に弱い家畜であるため、夏バテによる食欲不振から「肥育遅延(出荷体重に達するまでの期間が延びること)」が早期に発生する恐れがあります。これが現実化すると、6月下旬には再び市場への入荷が減少し、相場が跳ね上がるリスクを孕んでいます。
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